Chocobo's Character File 04

「死ぬのは慣れてる…大丈夫だ」

 

名前:シャドウ(生前名:ルク)

二つ名、キャッチフレーズ等:人類より愛を込めて

イメージソング:アンノウン・マザーグース(シャドウ)/Pretender(ルク)

イメージCV:山口勝平/熊谷健太郎

モチーフ、コンセプトキーワード:人影、博愛、淫魔

イメージカラー:漆黒

戦闘スタイル:伸縮自在の腕脚を使った肉弾戦、魔力を球状にしてぶつけたりもする。シャドーボール

契約悪魔との出会い5W:瑞葉の記事を参照

契約動機:初恋への執着

性別:男性

年齢:不詳、悪魔の中では若手(自称)

誕生日:8/10

身長:50cm/185cm(伸縮自在なので実際は本人もよくわかってない)

体重:影なのでほぼない

性格:若干キザくさく、悪魔には珍しく正義感に溢れた性格。

好きなもの:人間

嫌いなもの:生魚料理(臭いから)、天使

趣味、特技:おしゃべり、ツッコミ、軟体芸、夜に散歩すること

一人称/二人称/三人称:俺(時々俺様)/お前/あいつ

口調:普通にその辺にいそうなちょっとやんちゃな好青年という雰囲気。

外見の詳細:

マスコット(?)型:黒い、まるい、もちもちしている。

人間型

顔:不気味なほど白い肌、頬の稲妻型の赤い模様と黒色の艶リップが特徴的。黒髪赤目。足元まである長くうねったポニーテール。

体:全身傷だらけ、黒のへそ出しで腕と同化しているトップスに、黒の同じように脚と同化したパンツスタイル。膝から先は消えかかっている。時々、真っ黒に焦げた色に鮮血を差し込んだような色合いの、骨に似た形の翼と尻尾を出している。

人間関係、恋愛事情(よその子つながり等):

※呼び名表記。圧倒的うる覚え

病:天敵その1。毎度命の危機を覚える。

アルヴァートさん:あいつ(やまちゃん)どうにかならんのですか

エルギンさん:天敵その2。本気で食われそうになったことが多々ある。

かなめさん:油断ならねえいじり方してくる人

リベちゃん(名前知ってたっけか):パンデモニウムは知らん

イエローさん:ぼくわるい悪魔じゃないよ(裏声)

ショーコ/ショウゴ:人類愛を説教する。基本話が噛み合わないが好みが合わないだけなので仲はいい。

たもふ(ごめん漢字が):お前は本当にいいやつだよ(上記の人たちを思い浮かべながら)

綱紀:いじりいじられ悪友。てめえまじ後で覚えとけよ

おっさん(シドルド)/ライアン:よく冷やかしに行く。ライアンの「冷やかしなら帰れー!(挨拶)」までワンセット。

美緒:いつも瑞葉をありがとう(いろんな意味で)

リリィ:のりつながりで知り合い。まじでいつもお疲れさんと思っている。

ブオブオ:月夜にいっしょに散歩したのが楽しかったのでまた行きたいと思っていた。

サベージ:一方的にマブダチだと思っている。なんだかんだで付き合ってくれるのでいいやつ。でももうちょい愛想良くてもよくねぇ??と思っている。 よくダブルデートする。

瑞葉:何よりも大切で、誰よりも愛しい思い人であり、契約相手。シャドウも大概鈍感なので結局両片思いで終わった。

例の取り決め(瑞葉の記事を参照)を結んだ際、彼女の覚悟を尊重したというのが表向きの理由だが、実のところは「愛しい人を死と引き換えに独占できる嬉しさ」と「どうしても瑞葉には自分と幸せに生きていてほしい執念」の葛藤があった。

辞世のセリフ「さようなら」は愛した人類への別れの言葉、「ごめんなさい」は瑞葉ただ一人に向けた彼なりの告白。

 

経歴(半分語り):

 遠い昔、天使信仰の家庭に生まれ、ルクと名付けられる。愛情深い両親のもとで天使信仰に由来する道徳教育を施され、博愛の精神溢れる「人間大好き」な青年へと成長する。両親は彼が18歳の時に相次いで病死。彼は「自分を愛した両親のように、今度は自分が人間を愛したい」という気持ちから両親の後を継いで聖職者になり、素晴らしい信仰の教えを愛すべき人間に布教すべく熱心に布教活動を行なった。その人柄からそれなりに寄付もあり生活ができる程度には人気で、特に子供にはよく好かれた。

彼の人生の大きな転機は22歳の時に訪れる。彼の小さな教会にある日緑髪で優しくもどこか儚げな雰囲気を持つ、フードで顔を隠した女性が訪れる。ルクの一目惚れだった。彼女は非常に熱心に彼の説教を聴き、毎日欠かすことなく教会に通った。あくまでも信仰の為であるとわかっていた為ルクは自らの恋情を誰にも言う事なく隠し続けたが、それゆえに愛しさは日に日に増すばかりであった。いよいよ辛抱たまらず彼女に思いを伝えようと思ったある日、彼女から大切な話があると、いつもの説教の後に呼び出される。期待と不安の両方を抱え彼女のもとへ向かった。

彼女は満面の笑みでこう言った。

婚約者との結婚式を、ぜひあなたの教会で行いたい。相手は東方からやって来た移民で、駆け落ち同然の結婚式なので誰も呼べない。せめて大好きなルクの教会で、最も信頼する「聖職者」のルクに私たちの仲人をしてほしい、と。

彼女に恋人がいることなど知らなかった。立ち上る絶望感を必死に押さえ、笑顔で快諾した。

生まれて初めて己の立場を恨んだ。「誰かのものを奪ってはいけない」という道徳観をかなぐり捨てて彼女を奪い去ってしまえたらとさえ思った。生まれて初めての特別は、すでに誰かの特別だった。

脱ぎさられる手作りのベールを、触れられて上気する頬を、薔薇色をさした唇を、ただ目の前で見ていることしかできない自分があまりにも惨めで情けなく、妬ましかった。それでも彼を支えたのは、微笑む彼女の幸せを祈る心と、彼女を生み出したこの世界の、人類という存在への慈しみだった。

彼女は婚約者と共に旅立ち、もう二度と教会に顔を見せることはなかった。ルクの中にはただ、虚無感だけが居座っていた。彼女が消えた世界の中で果たして自分はまだ人間を愛し続けられるだろうか。そのようなことを考えながら夜道を歩いていた時だった。彼は何者かによって後ろから刺殺され、肉体のあらゆる箇所を滅多刺しにされた挙句左目を抉り取られた。後から分かったことだが、彼に恋をしていた狂信者による犯行だった。

ルクの魂は「彼女のいる世界をまだ見ていたい」という執念によって変質し、夜に死んだことと元人間というところから彼の影と結びつき、影の悪魔として生まれ変わった。恋情もまた、悠久の時を生き、彼女のいた世界を見つめる中で人類への愛へと変わっていった。こうして彼は再び「人間」を愛し始める。シャドウの誕生である。

ちなみに彼の淫魔チックな外見は生前の禁欲や恋情の抑圧が反動となった結果である。

天使が人間を襲い始めてからは、愛する人間を襲うことへの怒りと生前自らが信じつつも決して救うことはなかった天への逆恨みが入り混じり、これまでとは真逆に天使を毛嫌いするようになる。そういった理由でしばしば人間界に立ち寄っては人間側に加勢することも多かったが、「人間から何かを奪ってまで戦いに駆り立てるのはシュミじゃない」とし、決して人間と契約をすることはなかった。

それが一転契約に至ったのは、瑞葉の髪の色が彼女のそれによく似ていたからだった。

 

「結局俺も人間だからな、理屈じゃねぇってところだ。」